大学院を中退したいと考えている人へ
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皆さん、こんにちは。
私は、現在エンジニアとして働いているのですが、出身大学は情報系でも理系でもなく、法学部でした。
大学を卒業した後は、2017年4月~9月まで法科大学院に通っていたのですが、後期が始まる直前中退してしまいました。
法科大学院を知らない方は、以下の引用文をお読みください。
◆ 法科大学院とは
https://www.law-school.jp/lsgd/gd/gd01.html
法科大学院は、「法曹(弁護士、検察官、裁判官)養成に特化した教育を行うプロフェッショナル・スクール」です。多様な問題に対応できる質の高い法律家を養成するために2004年(平成16年)4月に創設されました。現在は全国に43校(2018年4月現在)。法科大学院では、少人数制での教育を前提とし、双方向・多方向の授業、実務研修や体験学修など密度の濃い授業が行われ、研究者教員に加え、実務家教員も積極的に教壇に立つなど、理論と実務をバランスよく修得するプロセスをめざします。コース設定は社会人をはじめ、さまざまなバックグラウンドの人材を確保するために、未修者を対象とした3年コースと、法学既修者を対象とした2年コースを用意しています。なお、法科大学院の制度上の位置づけは、高度専門職業人を養成する「専門職大学院」です。
なぜ、大学院を中退したのか。その理由と、やめた後なぜエンジニアになったのか話していきたいと思います。
このお話が大学院はもちろん、大学や高校を辞めたいと思っている人に役立ってくれると嬉しいです。
通っていた大学院はとても良い司法試験合格率を誇っていた
私は元々そこまで偏差値の高くない学部に通っていました。
しかし、入学した法科大学院は私立学校の中では偏差値でトップクラスに位置しており、友達は「そんなところに行けるなんていいな~」と言っていました。
また、法科大学院は他の大学院と少し趣が違っていて、主に司法試験合格を目指すのが目的です。
私の法科大学院では、高い司法試験合格率を誇っていました。
なので、入学した人のほとんどは司法試験に合格しています。
また、司法試験に合格できなかったとしても、大学院のブランド名を利用してそこそこ良い就職先に就けることができました。
しかし、私はせっかく入学した法科大学院を中退して、IT業界に行くという選択をします。
なぜ、私はやめてしまったのかその理由をお話しします。
半年でやめてしまった
私がやめた時期は入学してから、半年ぐらいでした。
その時は、中退する以外に道がないと思っていて、このまま大学院を続けることは難しいと思っていました。
なので、親の了解を得て中退し、既卒で就職する道を選びました。
普通の親は、高い学費を出して大学院に行かせているのに中途で中退するのはダメだというでしょう。
でも、私の両親は違いました。
私の意向を汲んで、大学院を辞めさせてくれたのです。
そのことには、感謝しても感謝しきれません。
それはそれとして・・・
ここでは、私が大学院をやめることになった理由についてお話しします。
大学院に行くのが辛かった
第一に大学院に行くことがつらかったです。
それは、法律の勉強自体に嫌気が差していたこともありますし、法曹(弁護士)になろうという熱意を失っていたんですよね。
その中で、親に高い学費(一年間で180万円)を払ってもらってまで、大学院に行き続けるのは嫌でした。
周りの人たちについていけなかった
偏差値の高い大学院ですから、当然周りのレベルも高いです。
予備試験という司法試験の前座として位置する試験があり、その合格率が3%ほどしかないのに、私の法科大学院は初年度から合格している人がとても多かったです。
司法試験予備試験(しほうしけんよびしけん)は、法科大学院を修了した者と同等の学識を有するかどうかを判定し、もって司法試験の受験資格を付与するために行われる国家試験である。通称は予備試験。この試験に合格した者は、司法試験の受験資格を得ることができる。旧司法試験の完全廃止に伴い、2011年から実施されている。
Wikipediaより引用
合格率3%ほどの試験に受かる人がたくさんいる環境ですから、もちろん司法試験合格に向けて積極的に頑張る人が多いです。
授業では、積極的に手を上げて先生の質問に答え、友達同士で自主ゼミを組み休日に集まって司法試験の問題を解くという意識の高さ!
頑張る気力が残っていない自分には、周りの意識の高さにはとてもじゃありませんけど、ついていけませんでした。
自由に生きていける職に就きたかった
私は、大学生になってからある生き方をしてみたかったのです。
それは、「自分の時間を自由に使える」という生き方でした。
その生き方からすれば、雇われて働くことは自分に向いていないんじゃないかと思っていました。
- なぜ、自分の時間を売ってお金を稼がなければならないのか?
- 日本で雇われて働いても、大した金を稼げるわけでもない。
- そもそも、働くこと自体が好きじゃない。
以上の理由から、普通に働くことは嫌だったのです。
なので、技術があれば在宅でも働くこともできるし、外国でも働くことができるエンジニアになることに決めたのです。
やめたとき、どうなったか
本気で悲しくて、電車の中で泣いていた
以上の理由で私は大学院を辞めたのですが、辞めるとなったらすごく動揺して悲しかったのです。
それも当然です。
私はずっとレールに沿った人生を生きてきたのに、初めて自分で決めた道を歩むことになるのです。
不安と孤独が波のように襲ってきて、どこかに自分をさらっていってしまうような気持ちでした。
誰もいない場所に行きたくてあてもなく電車に乗ったのですが、どこに行っても自分の居場所がない感じがして一人電車の中で泣いていました。
結局、電車にのった私は実家に帰って、親の元で泣いていました。
この経験で分かったこと
積み上げたものがあっても、それを活用するのは自分自身
私は、大学では法律の勉強をしていて、給与式の奨学金 (返す必要のない奨学金でいい成績を収めるともらうことができた) を付与されたこともありました。
しかし、大学3年の頃から法律の勉強をすることが嫌になっていました。
そしてみんなが就職か進学か選択する大学4年の時期に、私は法律を勉強して積み上げたものがあるから、大学院に進学しようと思ったのです。
しかし、今思えば自分の気持ちに従った選択をするのがよかったと思います。
積み上げたものがあっても、それを活用していくのか、それともそれを捨てて新しい道を開き進むのか、決めるのは自分だと感じたのです。
大事なのは幸せになること
何より人生において大事なのは、お金を稼いだり社会的地位を得たり、他人から与えられた仕事を一生懸命にこなすことでもありません。
人生の目的は結局のところ、幸せになることに尽きるのです。
これ以上の目的は、人生にはありません。断言します。
自分が幸せだと思わないことを続けていくと、心身ともに疲れていってしまいます。
終わりに
以上で、大学院を中退したことのお話は終わりです。
しかし自分には課題があり、「幸せとは何か」ということはまだわかっていません。
なので、幸せの意味を追い求め続けていきたいと思います。
この話が皆さんの役に立ったらうれしいです。
では、またさようなら!